聞き手:柴田奈緒美

     

    今回は、バイクショップで働く女性スタッフさんに

    バイクショップで働く楽しさや大変さなど座談会と言う形でお話をして頂きました。

     

     

    柴田:今日はお忙しいところありがとうございます。

     

     

    田村:仕事以外で会う機会がないからめっちゃ楽しみにしてました。

     

    横田: うんうん私もです!!

     

    田村: バイクに乗る女性として、 あんな風になりたいなというスタイルだったりおしゃれでありたいなと思っていて、

        バイクに乗らないときでもおしゃれでありたいなと思っているんですが

         今日の実咲ちゃんの服装はまさにそれ!! バイクに乗らないときの女性らしさも大事よね~

     

    ー一同うなずく


    横田: 今日はバイクに乗らないしギャップを意識してきました(笑)。

     

     

    ●お二人のお互いの印象は?

    田村: 自分にはないものを持っている人。 年下だけど魅力的ですよね。行動力とか、実践力とか。

       以前仕事でわからないことがあって実咲ちゃんに相談したんです。

       わかりやすく答えてくれて助かりました~ 私も子供にも分かるように説明したいです!!

     

    横田: 田村さんとはカワサキの試乗会で初めてお会いしたのですが、

       その時に

       「ナベさんところに入ったメカニックさんだよねーーー?」

       とものすごい勢いで声をかけてくれて(笑)

       とにかく明るくて、周りを笑顔にさせてくれる方ですね。

       右も左もわからないなかで、スッと入り込んできてくれて、安心感を与えてくれる方だと思います。

     

    ●バイクの免許をとったきっかけ

    田村:バイクはずっと好きでしたがバイクも車も免許を取ることを諦めていました。

       漫画「バリバリ伝説」も見ていましたし、10代で免許を取りたいと思いバイク雑誌を見ていましたが

      母の大反対であきらめていました。 その後結婚して普通に子育てをし普通の主婦をしていました。

     

    -ご主人の一言で転機が

    田村:家事で忙しくしていた時に 車も趣味だった夫が「免許取りたい」って言ってきたんです。

      でも洗濯物干してた時だと思うんですけど 忙しすぎて適当に返事したら

      いつの間にか夫が普通自動二輪の免許を取得してきました。

     

      そしたら夫が 「一人で免許をとってもしょうがない。免許取る?」

      と、言われ私もバイクの免許を取ることになりました。

      子育ても落ち着いたころに家を買い43歳の時に車の免許を取り慣れてきたところで 夫が普通自動二輪の免許を取得。

      子供も手を離れたし、普段バスケットで体を動かしていたので年齢は気になりませんでした。

     

    ーと、46歳の時に普通自動二輪の免許を取得した田村さん。

    田村:教習所ではCB400の引き起こしができませんでした。でも免許生活はとても楽しかったです。

     

     

     

    横田:免許は18歳で普通自動二輪、19歳で大型二輪を取得。

       小学生のころみていたGTOの反町隆史さんが好きだったんです。

       かっこいいあの人が乗っているバイク。

       その姿を見て初めて「バイクってっかっこいい~」と、思った瞬間でした。

       18歳で車の教習に通っていたら、バイクの教習をしているのを見て 車の後はバイクの免許を取りに通う!!と、

       次は普通自動二輪の教習へ。

     

      母に免許を取ることを伝えると

       「私も取りたかった一緒に行く!!」

      と、母も教習所に入り免許を取りました。

     

    柴田:ママすごい!!

     

    横田:二人が教習所に通っていることを知った兄は

      「なに二人でかっこいいことしてるの!俺も取ろう」って

      兄も免許を取りました。

     

    柴田:え~~~っ!お兄ちゃんも!? いいご家族!!

     

    横田:教習所がめっちゃ楽しくてすぐに終わってしまい その後また大型二輪の教習に行きました。

     

    横田:母と兄と3人でツーリングも行きました。 でもその1回だけになっているのでまた行きたいなと思います。

     

     

     

    ●ショップスタッフになったきっかけ

    ーこれまではパートやアルバイトをしていたという田村さんの職歴は

     デパート系スーパーマーケット→スーパーでパート→8か月ほどバイク用品の量販店でのアルバイト。

       

    田村:  パート時代も職場に恵まれていていい人たちとお仕事出来ました。

        そして今度は乗り物にかかわる仕事がしたいと正社員の仕事を探すことに。

       バイクに乗っているし、量販店でアルバイトの経験が生かせると思いショップスタッフになろうと思いました。

        海外メーカーのショップや、教習所もその選択肢の一つでした。

        その就職活動中にとある面接で「前後1か月で大型二輪の免許をとれますか?」 と、聞かれ大型二輪免許をとることに。

     

    ー大型二輪の教習では苦労されたこともあったそう

    田村:「調子に乗っているのがバレました・・・」

       普通自動二輪をとりZ250 Ninja250 Ninja250SLと乗り継いでいて

       自分では乗れている、うまいと思っていて 「大型二輪もよゆう~」 と思っていたのが先生にバレマシタ。

       ある日クランクに連れて行かれ先生のスピードについて行けず失敗。

       それで頭が冷えました。

       それと同時に狭いところに恐怖感が。

       肩に力が入りクランクは何十回も失敗しました。

     

       就職活動中に勢いで取りますと言って教習所へ通い大型二輪免許を取得したものの、

       免許取得を言われた会社ではなく、 採用されたのが現在の職場。

      今は カワサキプラザですが当時モトプラザカワサキというバイクショップでした。

       女性スタッフの採用は初めてのことだそうです。

       今思うと人生の経験もそれなりにってある年齢だったのもよかったのかな

       会長が女性なのでそれも良かったのかなと思います。

       勤め始めて2019年の11月で3年になります。

     

     

    横田:私はショップスタッフになる前は事務職で8年勤めていました。

      「 安定・座れる・夏は涼しい」仕事がよかったんです。

       安パイが好きでした(笑)

     

      あるときから転職したい。手に職が欲しい。

      と、思い始めて歳を重ねるごとにだんだん腰が重くなると思い

      次の仕事が決まる前に退職届を出しました。

      そこから自分が何がしたいのか自問自答していたとき

      とあるテレビ番組でお客さんを笑顔にできる仕事の特集番組が放送されていました。

      それを見て人を笑顔にできる仕事ってすごいなと思いました。

      そこでバイクの業界ってどうだろう?

      好きなことを仕事にすることは考えていませんでしたが

      乗ることが好きだったバイクの仕事に興味を持ちました。

      バイクに乗るのは好き!

      でも車種やパーツの名前も全然知らない。

      好きなことに変わりわないけれど、お客様の方が知識が豊富なことへの不安もありました。

      1人でも多くのライダーに安心してオートバイにまたがってい頂けるように

      仕組みを理解して様々な業務を通してお客様を笑顔にしたいとこの業界への転職を決意しました。

      

      スキルも知識もない中、お客さんに伝えられるように整備も販売も両方できるところを探していたところ

      今の職場であるバイクショップナベに出会いました。

     

      面接に行った日 社長の第一声は「やっぱり女の子でしたか!!」でした。

      「ミサキ」って名前の男の子か女の子かどっちかなと思っていたそう。

      女性を雇ったことがないからちょっと検討してみるとのこと。

      兄が二人いるので男の中で育ったので男みたいに扱ってください。

      と、社長に伝えましたが

      面接には数名来ていたらしくダメかな・・と思っていたら 採用に!!

      祖母には「重いもの持ったりつらいよ」って反対されるのがわかっていたので事後報告でした汗。

     

     

    横田:ショップスタッフになって驚いたのは お店に来るお客様の安全意識の高さ。

      夏でもプロテクター、ブーツしっかり履いていた。

      というのも、かつては原付に乗っていたのでカジュアルな服装ばかりでした。

      今では肌を露出しての運転はできなくなりました。と言うよりしたくないですね。

     

     

     

    ●所有バイクについて

    田村: Z250(自分のバイク)→夫のお下がりのNinja250→夫のお下がりのNinja250SL→ZX-10R

       4年で4台のバイクを乗り継ぎました。

       Ninjaに乗っていたころからZX-10Rに憧れていたのですが乗れるわけない、無理だと思っていました。

     

    柴田:それが今や10R乗りに!?

     

    田村:そうなんです。 大型二輪免許を取った後今のお店に就職も大型のバイクは持っていなかったんです。

       当時はNinja250SLお店のツーリングに参加していたのですが SLだとペースが合わなかったんですよね。

       そこで 夫の乗っていたZX-10Rを買い取ることにしました。

     

    柴田:買ったんですか!?

     

    田村:正社員になったんだからと50万円で買いました。

      ちゃんと払い切りましたよ。

      夫曰く「お金を出していないと大事に乗らないだろ!?」って。

     

    ●小柄な田村さんの足つき対策

    田村:ZX-10Rに乗り始めて2年になります。 私は身長153cmなので足つきはつんつん。

         リンクでローダウンして、さらにシートはあんこ抜きし分厚い靴底のブーツに中敷きを入れて足つき対策をしています。

       でも女の人は慣れる生き物だと思っています。。

       足指の付け根を鍛えたいですね。

       夫は 大人になってからバイクに乗るようになったので

       後悔しないようにと好きなバイクを古いものから新しいものまでバンバン乗り換えています。

       私より半年先にバイクの免許をとったのですが 夫はもう20台は乗っていますね。

       足がついても夫のバイクは倒すのがイヤなので乗れないですね。

       でも夫がいろんなバイクに乗っているおかげで 色々なバイクを知ることができて仕事に生かせています。

       これまで知らなかったバイクも褒めることができたりと。

       あと乗り物に興味があるので 街中で見たバイクも一目見たら車名は大体覚えてますね。

     

    柴田:素晴らしい記憶力!!

     

     

    横田: 原付バイク、スーパーDio、ZXを所有しています。

       免許を取った当時は 周りにバイクに乗る人がいなく、

      一人で走ることに不安だった私はたまにツーリングに行くときは母の会社のツーリング仲間と出かけていました。

       ツーリングに行くときはレンタルバイクを利用していました。

       初めて借りたのはNinja400 少し間が空いてNinja250を借りました。

       当店でもレンタル819練馬店としての営業もしているので

       今はお店のバイクを借りてイベントやツーリングに出かけています。

     

    ●初心者や女性に向けてのアドバイス

    横田:バイクのパワーに怖い思いをするなら小さい排気量のバイクからのることをお勧めしたいです。

       入社当初正直ZX-14Rは乗れるわけがない!と思っていました。

       エストレア→Ninja250→Ninja650→Ninja1000→Z1000→ZX-14Rと排気量を少しずつ上げて乗ることで

       大きい排気量のバイクにも乗れるようになりました。

       排気量が大きい、車体の大きさで乗れるわけがないと思っていた先入観が邪魔をしていましたね。

     

         足着きに関しては

        足はべったりつかなくてもいいと思っています。

        一か所でもつけばどうにかなるだろうと思っています。

        しかしユーザーさん目線になった時の安全性や安心感、見た目のかっこよさとは話が別。

          ここまでつけば問題なくおススメできるという基準が自分の中であるので

          そこから先の不安要素があれば一緒に解決できればと思っています。

          足つきの問題で乗りたいバイクに乗らないのはもったいないなと思うので。

     

    柴田: 私も250でも怖くて原付で走行風とかバイクの感覚に慣らしてから 250ccに乗れるようになりました。

     

    田村:何か意外!!笑

     

    柴田:めっちゃ怖がりなんです。

     

    田村:私は女性のお客様、

      特に若い方にはSNSやライダー同志の集まりで怖い思いをされた方もいるので

      女性のお客様が嫌な思いをしないように気を使うようにしています。

      そこは人生経験とバイク乗りを見てきた経験でお伝えしています。

     

     

    ●ショップスタッフとして苦労された点・良かった点は?

    田村: スタッフとのコミュニケーションですね。

       みんな優しいスタッフばかりなんですが 女性との違いは言葉数が少ないこと。

       女性は「あーしてこーして」と、細かいところまで話しますが

       男性だと少ない言葉の中で想像して理解しなきゃと思います。

       男性がほとんどの職場なので男の人のコミュニケーションに慣れるのに少し苦労しました。

       でも口を出しすぎない分失敗にも寛容で大きな心でフォローしてもらっているし、

       自由にやらせてもらっていてありがたいなと思います。

     

       だからお客様へのアプローチも自分で考えてやっています。

       自分で考えるからやりがいにもつながっていますね。

       お店のツーリングプランも自分で提案して実現できたのが 初心者のお客様向けのピヨツーリングです。

       ゆっくり走る初心者の味方のイベントです。

     

      あと、バイクって高額なものですし、命を乗せているものなので緊張感もあります。

      お客様のバイクの扱いは絶対に倒せないプレッシャーがありますね。

       しっかり勉強しなきゃと脳みそもフル回転しているので 帰宅後はソファーで寝てしまうことも。

       休みの日はいくらでも起きていられるんですけどね笑

     

     

    横田: 初めは125ccのバイクを動かすのですら重たいと感じていました。

       最初の3ヶ月は筋肉痛で体が痛いし腕が重かったです。

       おかげでとても凛々しい二の腕になりました(笑)

       今ではZX-14Rでもスムーズにお店に並べられるようになりました。

       あと整備士って「見て覚えろ!!」みたいな職人気質のイメージでしたが 店長は理想的な上司です。

       店長の作業はとても早くて正確かつキレイ。

       気になったことはすぐに調べて自分の知識にしている方なので 何を聞いても的確に答えてくれます。

       それでも私の頭の上に「?」があるときでも

       たとえ話を交えて違う方向からの説明をしてくれるのでとても分かりやすいです。

       性別に関係なく女性スタッフにも男性スタッフにも同じようにしてくれています。

     

    ●女性整備士さんのオシャレ事情

    横田:バイク屋さんっておしゃれができないイメージでした。

       整備をすると手は真っ黒、爪の間も黒くなって洗っても落ちなくて 初めて会う人には爪を隠して居ました。

       とくに男性って爪見てるんですよね。 ネイルしてるかとか

     

    柴田:見てます見てます!!

     

    横田:それが薄手のゴム製手袋を使うようになって以来、手が汚れることが激減しました。

       ただ素手で作業する時と感覚が違うので気を付けていました。

       ようやくグローブを使っての作業にもなれました。

       年末にお休みの時にネイルをしたんです。

       整備があるから1週間で落とす予定でしたが 店長が「落とさなくていいそのままでいいじゃん!」と言ってくれました。

       グローブをして作業をするから、もしはがれたとしても影響がないのかもしれません。

       どの職業でも限度はあるかと思いますがオシャレはできると思います。

     

    ●休みの日の過ごし方

    田村: 夫と二人でツーリングすることもあります。

       ヘルメットに通信機器を付けて会話しながら楽しんでいます。

     

    田村:家事との両立は子供も大きくなりましたし、 夫も家事をしてくれるのでそこまで大変ではないですね。

     

     

     

    横田: 半年間3級整備士の講習に行っていた時の休みは実質月2日でした。

       試験はとてもプレッシャーでしたが、無事合格。

       ほっとしました。

          

         休みの日は飲み会に行ったり。

         お店の人とは違う知人たちとツーリングに出かけます。

         代休をもらったときには、普段の休みではいけないところに行きたいなと、 ちょっと遠くに出かけたりします。

     

     

    横田:この間は4泊5日で松本と北陸にソロツーリングしてきました。

      松本・石川・富山・岐阜に行ってきました。

       海がきれいだし、食べ物もおいしかったですね。

       今は一人で走ることへの不安もなくなり バイクは一人で走っても複数で走っても楽しいですね。

       色んな人に出会えるのも楽しいです。

       年齢も性別も関係なく「バイクに乗っている」と、いうだけで出会えた人たちがたくさんいます。

       北陸ツーリング中に立ち寄った松本城でカワサキのバイクが停まっていて撮影している感じだったので 見ていたら

       キヨさんこと清原明彦さんにお会いできました。

       以前お店に来てくださったこともあり

       「そういえばナベちゃんのところに女の子がいたな~!君か!」と、 うれしい出会いでした。

     

     

    ●仕事で心がけていること

    田村: 私は後輩のスタッフには

       「知ってることは何回でも教えるからメモはしなくていい。」

       「ノートをとる時間が無駄だから同じことでも100回でも聞いて」と、言っています。

       それは以前働いていた量販店のピットにいた方の言葉。

       何度も聞くの申し訳ないし手を煩わせるとおもいメモを取っていたら 「何回でも教えるから」と、言ってくれたんです。

     

    田村:私は興味のある女性にはバンバン話しかけます。

       お店にバイクを見に来てくれる女性がいるとうれしすぎて話しかけてしまいますね。

       そのときには相手のトーンに合わせてお話しするようにしています。

     

     

    横田: 私は雨の日もバイクに乗れるようにしています。

       雨の日にしか出ない症状があると、お客様に言われた時に

       実際に乗って症状を確認することがあったらどんな状況でも乗れるようにした方がいいなって。

       さすがに凍結している路面で通勤中にステーンと転倒してしまったときは恐怖で体が固まりました。

       凍結の可能性がある時には乗らないのが一番ですね。

     

    柴田:私も雪の翌日にバイクに乗って凍結路面で極低速で走っている時にブレーキをにぎった瞬間転んだ経験があります。

       凍結しているように見えないところでも凍っている路面ってありますから気を付けた方がいいですよね。

       横田さんがおっしゃる通り凍結の可能性がる時は乗らない方がいいと思います。

     

     

    ●お店の社長さんはどんな存在ですか?

    横田: 渡邊社長は背も高くて一見怖く見えるのですが 話をすると表情は一変。

       笑顔がとても優しくて信頼できる社長です。

         知識が豊富ですし、普段は整備には携わっていませんが

         ココにこれがあってあれがあってと言うのがしっかり頭の中に入っていて 記憶力の凄さに驚きます。

           何よりすごいのは新しいものを取り入れようとする試みです。

           年下の意見もいい意見だったら取り入れるてくれます。

           バイクを巡る時代の変遷もある中でもまだまだやるぞーと言うパワーが感じられます。

     

    田村:未経験でかつ大人の女性である私を採用してくれましたし

        新しいことに取り組んだり常に新しいことをチャレンジしている姿に尊敬しています。

     

    ー二人共通の意見は 渡邊社長も、田村社長も高身長の大柄で 「大きい人ほどやさしい!!」

      そして 「社長は何でもできる神」 だそうです。お二人にとってスーパーマンの様な存在のようです。

     

    ●そんなお二人について社長さんにもお話を伺いました。

      

    バイクショップナベ  渡邊政夫社長

    「ミサキ」という名前の応募だったのでもしかしたら女の子かな?と思っていました。

    募集は未経験可にしていました。

    面接で横田が「バイクの構造や中身を知りたい」と話していて

    「うちは男も女もやることはかわらない。それでもやれる?」 と聞いたら

    「はい」と答えたので採用しました。 まだまだだけど一生懸命やってくれていると思います。

     

    カワサキプラザ東京足立  田村知徳社長

    女性のお客様は女性の方が話し易そうかなって思い

    ちょうど女性をお店のスタッフとして迎えたいと思っていた時に 応募してきてくれたのが田村でした。

    フロント業務は実はバイクを売る以外の仕事の方が多いんです。

    販売をする仕事は全体の3~4割 書類や部品を探したりそれ以外にも事務作業が多いのではじめは苦労していたと思いますが

    だいぶ慣れてきたみたいです。

     

    ●どんな人がショップスタッフに向いていますか?

    田村知徳社長

    女性スタッフはもっと増やしたいと思いますが 女性はちょっと(気持ちが)強くないとできない仕事かなと思います。

    横田:失敗を恐れないこと。

       人間なので大なり小なり失敗はありますが 問題にぶつかった時の解決力が大事だと思っています。

       新しいことにチャレンジすること。

       それからわからないことに恐れないこと。

       わからないことがわかるようになったとき ふり幅の大きい人になれるんじゃないかなと思います。

     

     

    田村:メカニックの仕事は経験がありませんが 覚悟が必要ではないかなと思います。

       多かれ少なかれ汚れたりやけどをすることもあるし 割り切ることも大事ですよね。

       フロント業務に関しては最近思うのは 「聞く力」が大事かなと思います。

       知識もある程度必要だし欲しいと思いますが それよりも聞く力が知識よりも優先されることだと思うように。

       同僚がお客さんの話をいつもニコニコして聞いているお客さんはとても気分良さそうに話しているんですよね。

       私はお客さんのために知っていることは何でも伝えたいと思ってしまうのですが

       とある方に 「知識が増えてくるといっぱい教えてあげたくなるけどそうすると相手の満足度が低くなる」

       と、いう話を聞いたり 同僚の姿も見て 聞く力の大切さを感じました。

       それにプラスしてバイクの知識があったらいいですよね。

       バイクでどんな楽しいことができるか伝えられたりするのもいいと思います。

     

     

    ●ショップスタッフとしてのこれから

    田村:いい意味で裏切りたいですし、あっちでもこっちでも女性やバイクを盛り上げたいですよね。

       バイクに興味のない女の子がバイクっていいじゃん!カッコいいじゃんって思わせたい。

       どうしたらバイクっていいねって思ってもらえるのか そのためにはどうしたらいいのか模索中です。

       一緒に来られた女性も普通のショッピングに来るみたいに来てほしいです。

     

    田村:社員になって勢いだけできた2年経ったけどここからどうするか

       結果を出せる技術がないと・・・。

       プロとしてどうなのか女性にしかできないことは何だろうか?

       壁にぶつかっています。

       できないことがいっぱいでテンションが下がることもあります。

     

    柴田:まじめすぎる!!疲れてしまいそう。

     

    田村:柴田さんは壁にぶつかったことなどありますか??

     

    柴田: 私もできないことだらけで自分に腹立つことがありましたし今でもあります。

       20代はとにかく思ったことが思うようにできないし 自分に腹が立つし悔しくて泣いてばかりでした。

       それが30代に入り少し楽になりました。

       歳を重ねて経験を重ねたことでいい意味で力の抜き方 楽しみ方ががわかるようになったのかもしれません。

       人には面と向かって言えないことや 腹が立ったことは紙に書いてびりびりに破ります笑

       これはストレス発散におススメです!!

     

    田村: わーそれやってみます!! 柴田さんのたまに見せる悪だくみする顔も好きですよ(笑)。

     

    横田:以前とあるところで試乗会をした時に何十年もバイクに乗っている男性に

       「NABEさん入りずらい」と言われてしまいました。

       男性が入りずらいというなら女性はもっと入りずらいのでは!?と思いました。

      女性のお客様は少ないので、どうしたら女性のお客様を増やせるか考えていきたいです。

      それから男女関係なくバイクショップナベがお客様が集まれる場所にしたいですね。

      納車のときだけでなく、メンテナンスや修理で安心して笑顔で愛車に乗れるように、

      イベントにも参加して「楽しかったー」と笑顔になってもらえたら嬉しいですね。

     

     

    横田:イベントの計画もゆくゆくはできたらなと思っています。

      メリリーモトで勉強させてもらったことや田村さんにピヨツーリングの話を聞いたことをヒントにして

      私のツーリングイベントを開催したいと思います。

     

    ●最後にメリリーモトについても伺いました

    田村: 女性が考えたイベントって楽しいですね。

       女性ならではの気遣いがありますよね。

     

    横田: 私は最初はお店のお客様に誘われてメリリーモトの南房総のランチ会に参加しました。

       そこから女性のお客様を誘って参加するようになりました。

       でもあるとき 自分だけメリリーモトに参加していいのだろうか!?と思うようになりました。

       イベントに参加するのは勉強になるし、うれしいし、楽しいけれど

       他のスタッフはイベントに出てないし仕事をしているのに・・・。

       そこで店長に相談しました。

       「メリリーモトに参加できるのは女性の横田だからできること。」 「お客さんを楽しませてあげて!!」

      社長も「行きなよ!!お客様にいろんな楽しみ方を教えてあげて」

      と、言ってくれて たくさん参加できるようになりました。

     

    横田:お客様からは女性の考えたイベントはおもしろい!と好評で

      このようなイベントに誘ってもらえるのはうれしいとのお声を頂いています。

     

    柴田:お二人ともうれしいお言葉ありがとうございます!!

       今後も女性にもっとバイクの楽しさ、バイクの色々な楽しみ方を伝えられるようにメリリーモトも頑張ります。

       田村さん、横田さん今日はありがとうございました!!

     

    ●柴田のインタビュー後記

    田村さんはとにかくパワフルな方で周りを明るくしてくださる方。

    横田さんははにかむ笑顔がかわいらしくとても芯のしっかりした方という印象でした。

    お二人ともとても気配りのできる方々です。

    なかなかプライベートなお話をする機会がなかったのですが 今回お二人とお話をしてみて感じたのは

    お二人ともに行動力があって、仕事に真摯に向き合い仕事への責任感が強いということ。

    お二人のバイクライフや考えに驚くこと、うなずくことも沢山でした。

    とにかく喋りまくった数時間。 あっという間の時間でした。

    座談会後もお二人の職場にお邪魔したんですが その時も話が弾んでしまいました。

    それぞれ違う環境でのお仕事ではありますが

    バイクに携わる仕事をしているものとしてこれからも仲良く意見交換しながら盛り上げられたらいいですね。

    また食事会しましょう!!

    田村さん、横田さんそして渡邊社長、田村社長、お店の皆さまありがとうございました!!